TTT舞台『カノトイハナサガモノラ』☆初日公演(7/27)・感想編

詩的な難解さと凝縮された個性が集うゆるい2時間。。。

7/27に開幕した20th century・トニセンの舞台。
TTT『カノトイハナサガモノラ』

コンサートでもトークショーでもなくミュージカルとも違う、音楽と演劇が融合したPlay with Musicという、新しい舞台のカタチを目指しているトニセンの試みである舞台。2017年の第一弾に続く、第二弾は如何に。

ロビー開場は開演1時間前。
初日は、チケットを持っている人にグッズの先行発売があったおかげか、グッズ売り場がそれほど混んでいなかった。今のところグッズに購入個数制限はないので、焦らず来場しよう。客の出足は速く、ロビー内は人でごった返してはいたが、混乱はなかった。相変わらず、双眼鏡申請というものをやっていた。座席で双眼鏡を使用する時には、事前に不正のない普通の双眼鏡であることを確認してもらうというやつ。入口正面に申請所がある。劇場内の空調はそれほど寒くなかったが、心配な冷え性の方は、事前にSummer Blanketを準備しよう。

劇場開場は開演30分前。
劇場内は、宇宙っぽいBGMが流れている。セットはオープンセット。舞台セット自体は暗くしてあるのだが、既に開場の時には、トニセン以外のキャストが全員その舞台上にいるということをちょっと意識すると面白い。客席部分は照明が明るいから、舞台上の人からは丸見えだ。つまり、舞台を観劇している時と全く逆の現象、私たち観客が観られている側に、無意識に立っていることになる。メンバーの舞台で開演前からキャストが舞台上で動いていることはあったが、それは無言の演技をしているだけで、観客を観ている風ではなかった。今回は、開演前から、開場時から既に、観客を巻き込む舞台作りは始まっているのかも知れない。

踊る姿が美しい長野くん。
歌う姿が麗しい坂本さん。
トーク力抜群のイノッチ。

特にトニセンに担当がいない私は、逆に目移りしてしまう。
誰を見たらいいのやら。皆可愛くて、カッコよくて、困る。

正直、第一弾TTTのコンセプトの表現に疑問を感じていた私。コンサートでもトークショーでもミュージカルでもない、歌って喋って演じる舞台を目指しているはずなのに、その表現が上手く自分の心にストンと来なかった前回。今回は、突き詰めると内容は難解だが、少なくとも、コンセプトには確実に近づいているように思い、観劇しながら内心拍手喝采していた。

何よりも、トニセンがみな、可愛い( *´艸`)
きっと、ファンにはたまらないんじゃないかな。

イノッチは、主演舞台でもイノッチみたいな役が多かったから、演じてもイノッチ、だけどその分、このTTTでは、どこまで素なのかどこからが演技なのかが分からない。その曖昧さが、この舞台の目指すところなのだろうから、イノッチはその点、いい味を出している。おまけに可愛い。これ、やりたかったんだろうなぁ、という演出も可愛い。キャラが立っている。

坂本さんは、マスコミ取材でも突っ込まれていたけれど、微妙な恋バナ話題を、敢えて使ってくるところがスゴイ!ファンがヤキモキしないようギリギリの演出で、魅力を引き出しつつ、楽しませてくれる。彼は、真面目に演じれば演じる程に笑いが取れるひと。そして、多才。きっと練習したんだろなぁという関心する演出もある。

長野くんは、何をしても三人の中で一番芝居がかっている。イノッチと真逆。だから、長野くんを観ていると、あぁ、これは演劇なんだなとちょっと現実に引き戻してくれる。長野くんのそういう所は、とても魅力的であり、長所。一番ハンサムでキマっているのに、だからこそ、三人の中で一番シュールに笑いが取れるという素晴らしい才能の持ち主。

と言うことで、演技を傍観しているに留まったTTT第一弾よりは、確実に観客を巻き込んで来る今回のTTT。

楽しい時は遠慮なく手拍子しよう。
そして、トニファン独特のヒューヒューも(笑)

でも、ライブのように楽しかったでは終わらない。そこは、演劇。
演劇って、ちょっと難しい方が興味深くて楽しいと、最近は思う。
劇中に漂う微妙な空気も計算されていると思うと、素晴らしい。

・・・え?!なに?!どーいうこと?!んん~?
そういう疑問を持ち帰らせて、もう一度観たいと思わせる。

進み方が緩いので、120分はあっという間・・・ではない。
まだ、続くの?いつまで、やるの?そんな緩さが心地良い。

トニセンの歌とダンスを堪能させてファンを喜ばせつつ、その興味を少し高いところまで引き上げる。何だかとっても面白い舞台だった。色々と微妙な話題や言葉遣いは気にならないではないけれど、演劇って電波放送と違って結構何でもアリだから、そういうリアリティーも肌で感じて、色々な思いを持ち帰ろう。