舞台『CHIMERICA チャイメリカ』☆初日公演(2/6)

沼の外に広がる世界。。。

世田谷パブリックシアターで2月6日に開幕した舞台。
中国と米国、過去と現在が交錯する作品『CHIMERICA チャイメリカ』を観劇。

ジャニーズから離れたところにある世界を垣間見る。
今、飛ぶ鳥を落とす勢いの俳優・田中圭くんが主演を務める。チケットが取れなかったと舞台好きの友人が言っていた舞台。ふと思い立ち、当日券電話に参戦。ジャニ舞台のあの当日券電話予約の熾烈さを経験している者にとって、びっくりする位穏やかに、その機会は訪れた。見切れ席や補助席とは言え、かなりの座席数を当日券として販売してくれるのは有難い。

私は、牧・・・ではなく、小牧教官が好きだった。堂上教官よりもほんの少し。あの中肉中背感がとても好みで、主役を食わない素朴さも好きだった。テレビドラマ版は主役エピソードだったが、映画では助演。でも、原作ではそれ以上に沢山活躍していたので、映画でキャストのイメージが固定化した後は、原作を読むたびに、頭の中で想像の世界で、田中圭くん演じる小牧教官や准ちゃん演じる堂上教官が、可愛いやらカッコイイやら、いつでも自由に動き回ってくれた。今でもたまに、本を手に取ると時間を忘れてその世界に没頭してしまう。あの頃からずっと追いかけてきた訳ではなく、これからも追いかけるつもりもないけれど、今、その演技作品に触れるのもいいなと思った。

“あ~、楽しかった!”と、楽しい気分だけを持ち帰られる底抜けに明るいハッピーな舞台よりも、ちょっと重苦しい何かが心にズシンと来て、観劇後に頭の中で想いがぐるぐるしてしまう作品の方が、舞台を観たな、という満足感が満ちてくるのは何故だろう。難し過ぎて訳分からないほどでもなく、台詞もストーリーも理解の範疇なのに、そこここに蠢く感情は奥が深くて、想像の余地と感情の余韻を残す作品が一番興味深い。『CHIMERICA チャイメリカ』も、そんな心を刺激してくれる素晴らしい作品だった。

“天安門事件”という中国の歴史的な出来事を中心にストーリーは展開していくが、歴史をあまりよく知らなくても、人間ドラマとして観ることが出来る観やすい舞台だ。

世田谷パブリックシアターへ行くのは、久しぶりで懐かしかった。犬とかピアノとか、走馬灯のように時々頭の中を過去のイメージが過る。東京グローブ座に似た円形劇場は、観やすくて、舞台が近くて、そしてお洒落だ。オープンセットの舞台には、開演前にはほぼ何も無かった。舞台セットは最小限に必要なものだけ、スクリーンと回転舞台による場面転換で、暗転や無音の時間を作らずに、時間と場所を自由自在に行き来する、素敵な演出だ。

上演時間は、休憩15分を挟んで3時間15分位はあった。長かった。長いけれど、登場人物も場面も時代も目まぐるしく変わるので、これはどこが終着駅なのだろうと、ぐいぐい興味を惹きつけ続ける。最後に、ストン!と腑に落として終わる。いい舞台だった。何より、初日なのに出演者の皆さんの演技がここまで完成形なのが素晴らしい。これが普通なんだろうけど、皆さんプロだなぁと、感心してしまう。

出演者の皆さま、お疲れ様でした!
千秋楽まで、どうぞお怪我のないように。


さて、そうこうしているうちに、我が担当さんが、紋付き袴姿でご会見。
歌舞伎座では三階席から観劇しているのに、今回の六本木歌舞伎は小さな劇場で近い近い。いやはや、届いた席も神がかっていて(笑)健くんは近くで拝見したことがあるけれど、海老蔵さんはいつも遠くからしか拝見出来ないので、別の意味でもテンションが上がっております。お怪我のないよう、無事に初日の幕があがりますことを願っております。初日には行きませんので、感想はぼちぼちと。。。