舞台『すべての四月のために』☆初日公演(11/11)・前編

巡る季節の物語。。。

V6・森田剛主演舞台『すべての四月のために』。
11月11日に東京芸術劇場プレイハウスにて、初日の幕を開けた。

劇場への最寄り駅は、行き慣れない池袋駅。
訪れる度に出口や行く方向に迷ってしまう、多くの人が集まる週末の街。
劇場に行き慣れている剛担の友人の導きで、ようやく劇場地下へ到着。

東京芸術劇場プレイハウスでの観劇は初めてのこと。
地下から広く吹き抜けた空間、入館後に更に広がるロビーは贅沢な空間だ。
地下道から直結で、館内地下からエスカレーターで、2階の劇場へと向かう。

途中の1階の総合受付で公演のフライヤーを頂いた。一人一枚配付である。

フライヤーは、公式HPに乗っている写真だった。
観劇前に、そのページを閲覧せずにいたので、初めてみる写真に驚いた。
今より少し長めの髪の森田剛くんを中心に、四姉妹とその母が微笑んでいる。
戦時中の重たい話だと思っていたのに、静かに優しく微笑み合う家族がいた。
館内にあるポスター写真は、微笑みながら並んで写るまるで家族写真のようだ。

プレイハウスの劇場に足を踏み入れても、広々とした贅沢な空間が続く。
贈られた沢山のお花が飾られていて、ロビーは花の薫りでいっぱいだ。

パンフレットは¥1,500、ロビー内二ヶ所で販売。外部舞台なのでグッズはなし。

劇場内に足を踏み入れると、非常に観やすそうな、とても素敵な空間だった。
グローブ座や世田パブを、ちょっとゆったり広めにしたような座席並びだった。
今回は二階席での観劇だったが、前席との段差もあり視界を遮るものもない。

ステージはオープンセットで、雰囲気的には高台にありそうな、海に近い理髪店。
店の入口は下手、手前に道があるが、通る者は店に居る者には見えていない。
つまりそこは、壁だと思って観るのが良い。静かな波の音、海鳥の声がしている。

上演時間は、休憩15分を含む2時間50分と公式には発表されている。
初日公演はカーテンコールが4回あったが、終演は3時間10分以上経っていた。
どこからがこの舞台の始まりなのか、上演時間はそれにもよるのかも知れない。

以前にも、こんな舞台を観たことがあった。演者の一人が開演前のまだ劇場内が明るく観客の私語が溢れている時間から登場し、何を言うでもなくそこに居る舞台。そして、今年のトニ舞台のように、徐に観客に向かって話しかけ、観劇中の注意事項を舞台上から話し出す。こういうのが、流行りなのか。注意事項も演者が言えば、より説得力があるのかも知れない。

そんな、ちょっと変わった趣向で始まるこの舞台。

森田剛主演舞台の多くは群像劇で、主演と言えども出番が多くないことがある。この作品も然り。それでもこの舞台での森田座長は、語りでありキーマンであり、“ダメ男”だろうと一歩引いた目線を持つ者として静かにそこに存在しながら、一方で圧倒的な存在感を放つ。

素晴らしい作品だった。

森田剛が初めて板の上に立ってからの全出演作品を観てきたが、この作品が一番好きかも知れない、そう思いながら観劇の余韻を噛みしめつつ帰路に着いた。

つ・づ・く。。。