『エヴェレスト 神々の山嶺』☆初日舞台挨拶(3/12)・その2(スカラ座2回目)

超人的なキャストありき。。。

思えば、5年前の2011年3月12日。
この日にも、俳優岡田准一は主演映画の舞台挨拶を予定していた。

前代未聞の大災害とその後の交通の混乱から延期された舞台挨拶。
5年の時を経て、同じ日に初日を迎えられたのは、何かの縁だろうか。

撮影終了帰国直後、現地で大地震が発生したネパール。
エヴェレストでも雪崩が発生し、登山家の犠牲者も出た。
命を懸けるのもほどほどにして欲しいと思った瞬間だった。


『エヴェレスト 神々の山嶺』 初日舞台挨拶

登壇者:岡田准一、阿部寛、尾野真千子、
佐々木蔵之介、ピエール瀧、風間俊介、平山秀幸監督(敬称略)

どの映画の舞台挨拶でも、マスコミ取材の入らない回は面白い。
肩の力が抜けた、素のキャストの姿が見られる場所となるからだ。

しかしながら、スカラ座の二回目舞台挨拶は、上映前の実施。
ネタバレをしないで、いかに映画の良さを伝えるかが難しいところ。

本来ならば、メモを取ってもっと詳細に届けたかったのだが、運が良いのか悪いのか、映画が非常に見難い、キャストからほぼ手元が丸見えになりそうな席だったので、今度ばかりは、思い出は心に刻み、拍手を送ることに終始した。なので、レポと言えども適当です。たまには、しょうがないね。なので、記憶を頼りに、会話は多分に脚色していますので、雰囲気だけでも感じて頂ければと思います。思い出す度に加筆修正しております。ご了承下さい。


2回目も、1回目と同じく、『喜びのシンフォニー』をBGMとして同じ順で登場。

まずは、主演の岡田准一さん挨拶をと言うことで、1回目と同じような内容。
原作の熱が伝わるような熱い作品になっているので、楽しんでくださいと。
他のキャストも1回目と違い、一言挨拶が多かったかな。この違いは何?

(登山に例えて)映画を撮影して作り上げるのが登頂まで、これからは、観てくれるお客さんが広めて下さることで下山をして行く。登山は実は、下山の方が難しいので、本日観てくれるお客さんに下山をお願いしますと、1回目と同じく、下山の話をされるピエール瀧さん。


司会者の質問は、これから観る観客に見どころアドバイス&好きなシーン。
(1回目の舞台挨拶よりも、随分まともな質問じゃあないか)

司会「まずは、主演の岡田さんから・・・」

岡田「う~ん、ここは、先輩の阿部さんにお願いします」
阿部「君ねぇ。」(しばし無言)
岡田「やっぱり、風間くんからにします?」
阿部「そうしましょう」
風間「いやぁ、ここは佐々木さんに」
佐々木「この流れで行くと、ピエールさんに」
ピエール「いや、尾野さんでしょ」
尾野「それなら、監督から~」
監督「好きなシーンと言ったら、全部?自分の映画はゼロか百でしょう」

と言うことで、監督が先陣を切りました。
この、喋る順番を譲り合うのは、1回目の舞台挨拶でもやったのです。
完成披露試写会の時の、准ちゃんから阿部さんへの流れを汲んでる感じ?

岡田「圧倒的な存在感の羽生丈二ですかね。人間役じゃないですよね?」
(確かにその言葉、納得!とにかく人間業じゃない)

またね、ちっこい准ちゃんの隣に高身長の阿部さんが並ぶと、何十㎝差?と思うぐらい見上げてしまう訳で、そんなやり取りが可愛くてしょうがない。

岡田「阿部さんは、ローマ人とかいろいろな役が出来るので。僕は平たい顔族なので(←ん?)。この映画、阿部さんは人間役じゃないですよね?」(阿部さんは、静かに苦笑。自分でも自覚アリ?)
阿部「なんなら、あっち(テルマエ・ロマエ)出ますか?そのうち岡田くん出ますので」
岡田「裸でバーンと?」(ちょっと胸を張りつつ、ポーズ取り)

一瞬、タオル一枚羽織るギリシャ彫刻のような裸姿を想像してしまった(照)ww

風間「僕の撮影は日本だったんですけど、ものすごい断崖絶壁で、でも皆さんエヴェレストで撮影を終えられてきた後だったので頑張りましたが、“エヴェレストは標高は高いけど、平坦だからね”と言われて。僕が一番すごいところで撮影していたみたいです」

風間「阿部さんが、僕を担いでどすっと投げ下ろす場面があるんですけど、僕も男なので結構な体重があるんですが、軽々と担ぐんですよ」
岡田「そう言えば僕も担がれました、軽々と。やっぱり阿部さん、人間じゃないですよね?」
(微笑みながら、隣の阿部さんを見上げる准ちゃん)
岡田「すみません、先輩なのに」
阿部「そう言いつつ、岡田くん、目が笑ってるでしょ」

阿部寛、人間ではない疑惑浮上?!

座長として作品を引っ張る准ちゃんだけど、素で先輩に甘える姿カワユス。

阿部「ネパールの街が色彩が豊かなので、そこですかね。山は黒と白しかない世界なので、ネパールやカトマンドゥの山にいると、インドですら都会だと思えました」

佐々木さんも、確か、ネパールの街のことを推していたような。
山のモノクロの世界と、ネパールの街のカラーのコントラストの話。

尾野「今日は女性のお客さんが多いですが、待つ女の涼子がいることで、女性の視点からも観て頂ける映画だと思います」
尾野「エヴェレストの山を登るとき、私と岡田さんはハーハー苦しそうに言っていいんですよ。でも、阿部さんはダメなんです(天才クライマー役なので)。実際は苦しいんですけど阿部さんはそれを出しちゃいけなくて、息を殺してました。それがすごいなと」
阿部「グッとね」(口を強くつぐむような仕草)

ところが、トラブル発生!

司会者が巻を指示するカンペ通りに、ピエール瀧さんがまだコメントしていないにも関わらず、「そろそろお時間になりましたので・・・」と言い出したのだ。

キャストがキョロキョロざわついて、観客は大爆笑。
失態に気づいた司会者は、以後しどろもどろな状態。

それ、一番やっちゃいけないことだけど、相手が話上手なピエールさんだったから、面白可笑しい展開になったので、結果的には良かった。(しかも、時間が押したせいで、一回目にしつこく上映していたCMがなかったのがまたいい)

司会「あ、お時間が・・・(と、カンペを持ったスタッフに目線)」
ピエール「やめときますか?」
司会「でも・・・せっかくなので・・・」(しどろもどろ)
ピエール「どうします?やりますか?」
(飄々として、しかも話が重厚でユーモア抜群。ピエール瀧さんって、確かミュージシャンですよね。ものすごくタレント性があるマルチな人ですね。私は、アナ雪のオラフ役で知りましたけど)

ピエール「男って馬鹿でしょ?馬鹿だなぁって思って観て下さい。好きなシーンは二つあって。一つは、羽生の写真が載っている雑誌をバサッと、深町に開いて見せるシーン。羽生の形相がすごいことになっているんですよね。もう一つは、涼子と深町が喋っている時に、かまどの音が鳴っていて、それがいいBGMになっているところ。耳を澄ませて聴いて下さい。あとね、山だと強いのに、街へ出るとへたれな深町」
(結局、ピエールさんが一番沢山喋っている)

見どころって・・・見どころって・・・
命を懸けて撮影してきた、雪山でのシーンじゃないんでしょうか???


これは、どっちの舞台挨拶の言葉か忘れちゃったけど。

岡田「この原作は、20年間映画化がされなかった。それは、演じられる役者がいなかったからなんです。今、羽生を演じられる俳優の阿部さんがいてこそ、映画化が出来たと思う」

原作は読んでいないので、どれだけ壮大なスケールなのかは存知ないが、映画製作の発表の時には、准ちゃんが主演で、准ちゃんも体を鍛えているし、役者としての精神力も半端ないので、准ちゃんが映画界で本格的に活動していてこそこの映画が今撮れるのだと、そんな風にずっと思っていた。でも、映画を観ると印象はまたちょっと違う。カメラを覗く姿が板についていてしかも山登りの経験と体力もある准ちゃんは勿論なんだけど、阿部さんという体格と体力と精神力に恵まれたものすごい役者がクライマー役をやってこそ映画化出来たという気もする。准ちゃんの言葉が納得してしまうほど、阿部さんが超人的!

いやはや、もう、阿部寛の人間役じゃない疑惑に終始しました。

観た者に強烈な印象を残す、美味しい所を阿部さんに持って行かれる感は、ピカンチハーフで美味しい所をごっそり持って行ったイノッチに匹敵する勢いww

和やかなトークの時間、楽しかった。可愛かった。

でも、会場からの去り際は、お手振りではなく、深々と頭を下げて一礼。
そんなところが、危険と隣り合わせで、真摯に取り組んだ映画を思わせた。

つ・づ・く。。。