映画『ピンクとグレー』

NO MORE ネタバレ。。。

こんばんは。

加藤シゲアキ先生原作、中島裕翔主演。
映画『ピンクとグレー』、本日全国ロードショー。

互いに、(NEWS)も(Hey!Say!JUMP)も背負わず臨むピン仕事。
演技派な助演男優たちに支えられた、裕翔の初主演映画だ。

上映が始まる前に、“NO MORE ネタバレ”というCMが流れる。
この映画ではまさにそれが命なので、ネタバレせずに書くよ。


シゲ先生の著書の中で、唯一読破している作品がコレ。
もう数年前のある日のことだから、内容の記憶は朧げ。
それでも、こんな風な話だったよなぁという感覚はある。

記憶が朧げながらも、“ん?!違う!何これ?!”と感じる。

それが、マスコミ宣伝でも告知している。
“冒頭から62分後、ピンクがグレーに変わる瞬間”だ。

文芸作品が映像化される時、内容を変えることはよくある。
それが、原作ファンにウケるかどうかの重要な争点となる。

原作者ファンは多けれど、原作ファンが多いかどうかは疑問、が功を奏す。
主軸として原作を使用していても、全く別モノな展開を自由に設定出来る。

原作は知っていてくれてOK!知らなくてもOK!
原作を知る者の“あれっ?!”な感覚を、凄く巧みに利用している。

蓬莱竜太脚本、行定勲監督。
見慣れたコンビが仕掛ける、観る者を陥れる壮大な罠。

まんまと罠に嵌る映画館に集合した女子たちに流れる、微妙な空気も面白い。

そう、映画館には、若い女性がとても多い。
原作ファンも主演俳優ファンも、若い女性が多いからだと思われる。
公開初日だと言うのに、地元映画館は3番目の大きさのスクリーン。
たった200席しかないスクリーンでの上映の為、最前列まで満席だ。

シネコンの数多い今の時代、4D等の特殊な上映以外で満席はなかなかない。
これは、映画館サイド、動員数の目測を誤っているのではないかとさえ思った。

しかし、行定監督が豪語する、“ジャニーズ映画ではない”と言うのは確か。
ファンの反応はどうか分からないが、主演俳優は果敢にベッドシーンにも挑戦。

過去、岡田准一が演じたベッドシーンはもっとソフトだった気もする。
ファンの心象を配慮せずに演技に臨む、その意気込みは買いたい。


菅田将暉、柳楽優弥、という強力な助演男優陣。
比べてしまうと裕翔の演技は浅いかも知れないが、それが映画に活きている。

初主演映画として、裕翔は良い作品に巡り合えたなって思う。

アイドル然として、とにかくカッコイイ!ものすご~くカッコイイ!
でも、本来のジャニタレの彼は、もう少し可愛いキャラだよねー。
そういうファンの期待を上手く利用した、映画の構成になってる。


菅田くんの強烈に突き抜けた個性と、柳楽くんの落ち着いた演技も見どころ。
私は個人的に柳楽くんがとても好きなので、素敵な結末になっていると思う。

観た後、ちょっと胃が痛くなったのは、緊張のせい?
後味が悪い訳じゃないけれど、爽やかな青春映画でもない。

そんなところが、シゲ先生らしさを残す、いい映画になっている。

とても興味深い作品。オススメです。
シゲ先生、会いたかったよぉ~。。。

ピンクとグレー (角川文庫)