映画『母と暮せば』☆初日舞台挨拶(12/12)

受け入れたとき、見えてきたもの。。。

12/12本日公開映画、『母と暮せば』。

監督:山田洋次

主演:吉永小百合
出演:二宮和也、黒木華、浅野忠信、加藤健一、他

音楽:坂本龍一


何度となく映画館へフォローへ行く度に見ていた、この映画の予告編。
予告編を見ているだけで泣ける。出演者云々ではなく観たいと思った。

嵐も守備範囲のカケモチ剛担さんにお誘いを受けて、行って来ました。
初日舞台挨拶、それもマスコミ取材回である初回上映という貴重な体験。

舞台挨拶は、上映終了後。でも、いつものようにはレポはしません。
だって、嵐はブロガーが山のようにいるし、マスコミレポも半端ない。
なので、映画の感想と、舞台挨拶の様子を見ての感想などを少し。

舞台挨拶は、映画の上映終了後。

映画は、全編号泣の嵐。
映画館でこんなに継続的に泣いたのは、『フラガール』以来かも。

戦争の悲惨さも家族の悲しみも、オブラートに包んで優しく表現。
直視したくない史実なのに、教訓じみた嫌味が無いから心が穏やか。

だから、ただただ、涙がぽろっぽろ、ぽろっぽろ勝手に溢れてくる。
覚悟して握りしめていたタオルハンカチが、前半でぐしょぐしょに。

それはやっぱり、座長と呼ばれていた、吉永小百合さんの演技の賜物。

ほぼ画面に出ずっぱりな母役の吉永さん。
“母と息子の物語”と言うより、“母の物語”であり、“女の物語”だと思った。


別れる間も覚悟の時もなく、原爆という悲劇で一瞬のうちに息子の命を奪われ、形見すら何もない。生きていてくれることに望みを持ち続けた3年間。3年後の命日に、息子の死を受け入れようと母が心に決めた時、亡霊となって母に姿を見せ始めた息子。亡霊と分かっていながら、また会いに来て、消えないで、と願う母の思いが切ない。

母の物語と同時進行するのが、嫁のように親しく世話を焼いてくれる息子の恋人の物語。忘れられない、忘れてはいけない、でももう二度と会うことは出来ない。母と同様に、死を受け入れられない女の物語がここにもある。

そんな同時進行する二つの物語が、未来へ向かって歩き出そうとした時に、心温まるハッピーエンドが待っている。

戦争を背景にした映画なのに、これほど泣けて、これほど優しい映画があるなんて、不思議な気がする。これがきっと、山田洋次監督の作風なんだろうなぁと思った。


心穏やかにさせてくれるのは、坂本龍一さんのサントラあってこそ。
療養後の復帰作と聞いている。まだまだ頑張ってもらいたい才能だ。


上映後に会場が明るくなると、“こんな泣き顔、ニノに見られたくない”と仰っている人がいたが、口に出さないまでも、会場にいた誰もが同じ状態だと思った。私も早速、まずは化粧直し。別に、見られるとは思っていないけど、一応マスコミ取材があるしね。

【登壇者(予定)】
吉永小百合、二宮和也、黒木華、山田洋次監督
※登壇者は予告無く変更になることもございますのであらかじめご了承ください。

・・・と言うことだったが、まさに予告無く変更。
浅野忠信さんも登壇されるという、追加変更なら嬉しいね。

実は、浅野忠信さん、映画のどこで出ていたのはさっぱり分からず。
トーク中に役名を聞いて納得。僅かな出番だったが、存在感はある。

映画中心に活躍されているベテラン俳優2名、新進女優、そしてアイドル男優の登壇。黒木さんは舞台挨拶慣れしていない固さと初々しさが、控えめな役柄の雰囲気に良く合う。ニノは舞台挨拶は数多くこなしているだろうに、喋りに慣れ過ぎているせいか、舞台挨拶の雰囲気とはやや違う空気を纏う。二人とも、上手にいる司会者から振られたお題に対して、司会者に向かって喋ってしまっていたが、ここはやはり、観客向きにトークをするのがいい。准ちゃんの舞台挨拶ではそういうことはあまり感じないので、映画俳優として凛としてそこに存在する座長は、身のこなしが違うんだろうな。今回ニノは座長ではないので、あくまでも吉永さんを立てて、真面目な登壇面子の中で多少ボケ役を担おうとしていたのかも知れない。戦争絡みの映画だし、生真面目で終わっても全然良いんじゃないかとも思うけれど、アイドルという商売柄、サービス精神が旺盛なのだろう。空気の読める気配りの人だから。

そして、初めて生でお会いする、吉永小百合さん。

生で見れば、一瞬で誰もが“サユリスト”になってしまうほど、喋りも立居振舞も何もかも、ご高齢ながら、吉永小百合さんがとにかく可愛い。70歳だそう。ぜっんぜん、見えない!お若いし、お綺麗だし、可愛らしい。平和の象徴としての鳩の絵柄が書かれた着物の帯をされていて、司会者に見せて下さいと言われると、くるくるって、モデルさんのように回ってくれて。その仕草がとっても可愛かったなぁ。

花束贈呈があったり、お手紙読みがあったり、イベント盛り沢山。
何故かフォトセッションが異常に長くて、どんだけ撮るのって感じ。

登壇者が観客を背にしてフォトセッションを行うこともあるけれど、今回ばかりは、観客の皆さんの映画鑑賞後の化粧崩れが激しかったと思うので?!、スクリーン向きのフォトセッションで正解でしたww

この作品、回想シーン以外、ほぼ自宅(台所、居間、二階の息子の部屋)と玄関前の路上の場面しか出て来ないので、案外舞台作品にも出来たりするんじゃないかな。


そんなこんなで、私が記事に書くならお勧めの映画です。
老若男女、誰にでも勧められる、いい作品だと思います。

是非、タオルハンカチ必携で、ご鑑賞を。。。