舞台『バグダッド動物園のベンガルタイガー』☆観劇(12/17)・前編

シアター・トークで理解を深める。。。

初台駅直結の新国立劇場。
劇場入口のクリスマス飾りを見て思い出す、一年前もここに来たことを。

ファンが狂喜乱舞した森田剛主演舞台『ブエノスアイレス午前零時』。
あれから一年後、今度は地下にある小劇場へ初めて足を踏み入れる。

風間俊介くん出演舞台『バグダッド動物園のベンガルタイガー』

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以前から、舞台があるのは知っていた。
一度は友人に誘われたが、シビアな舞台のようなのでちょっと避けていた。

11月のVコンと上田舞台が終わって、ジャニゴトがなくなると寂しくなった。
ふぉ~ゆ~の舞台にこの舞台、結局後から定価でチケットを探して観劇。

ハッピーでハートフルな気分をもらうか、シビアで思慮深い興味をもらうか。
芸術作品が観客にもたらす見えない効力は様々だが、確かに何かを得る。

忙しさとマンネリとどうにもならない環境から解き放たれる、切り取られた空間。
そこに身を置き現実と時間を忘れ、別の事を考える事で救われる日常がある。

舞台がライブパフォーマンスと違うのは、受け取る情報が複雑であると言うこと。

時代背景、物語、登場人物、台詞。
ステージセット、効果音、照明、音楽。
そしてもちろん、誰がどんな風に演じるか。

風間俊介くんの舞台は、以前、舞台のテレビ放映で観たことがあった。
ジャニタレ出演舞台がテレビで放映すること自体、異例のことであった。

今でこそ、テレビドラマで活躍することの方が多いかざポン、同ユニットだった斗真と同じ、元々は舞台を中心に活躍をされていた。NHKの朝ドラ「純と愛」では、優しい気弱な人格と危ないキレた人格の二通りの役の対比を上手く演じていたが、優しい顔立ちに反して声量があり突き抜けた声の張りを持っているので、舞台作品ではそのことが強みになり、非常に存在感がある。特にこの舞台では、軽薄さ、戦争がもたらす人間の狂気など、イカレた役に近いので、風間俊介の本領発揮という感じがした。

物語は、今からそう遠くない過去、2003年の出来事。

空爆によって破壊されたバグダッド動物園、ベンガルタイガーの檻の前。ふざけあっていた警護のアメリカ兵が、腹をすかせたトラに手を噛みちぎられる。トラは即座に別の兵士に撃ち殺されるが、幽霊となって撃った兵士に取り憑く。取り憑かれた兵士はやがて精神に異常をきたし、自殺。これまた幽霊となり、義手をつけた元相棒に取り憑く。トラの幽霊、アメリカ兵の幽霊、さらにはサダム・フセインの二人の息子の幽霊、殺された女の子の幽霊……幽霊と現実を生きる人間とが綯い交ぜとなり、バグダッドに渦巻く欲望と残虐さがあらわになっていく。
(新国立劇場公式ホームページより)


稽古の最中に、仏でのテロ事件が発生したとのことだった。
今もなお引きずるその地域との確執問題は、決してフィクションではない。

現実に起きた事件を基に書かれた有名な戯曲を、日本初上演の作品。
これから何度も日本で上演されるかも知れないが、これが初演出と言う。

非常に面白い戯曲、そう言っていた芸術監督と演出家。

とても難しかった。登場人物が分からないこともあった。
それでも、突き詰めていくと、面白いんだろうなと思った。

風間俊介くんの勇姿に感動しながら、舞台っていいなぁと改めて思った。
それには内容理解は必須。今回、舞台終了後のシアター・トークに参加。

メモっては来なかったが、なかなか興味深くて面白かった。

出演者それぞれ、一日として同じ演技をしない。
だから毎回違う事が起きる、毎日が微妙に違う舞台だと言う。

それがきっと、根本的な舞台の面白さなのだろうな。。。